僕について:TOEIC950点。トリリンガル(日・英・中)の元英語塾講師。妻は台湾人で日常生活は中国語。仕事は英語と中国語。日本語を忘れ気味。社会人のためのTOEIC学校を運営。詳細はプロフィールより。
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あれ?前回と正解数が一緒なのに、前回より点数が高い気がする。
前回より正解数少ないはずなのに、点数上がっている
なんでだろう?
そんな風に感じる方いるのではないでしょうか?
それはTOEICの採点方法が相対評価で点数を付けられているからです
相対評価?
と思う方もいらっしゃると思います。
まずは戦う相手の事を知ることがとても大切です。
この記事ではTOEICの採点方法を、徹底的に解説していきます。

相手を知れば、対策も練れます。
点数だけを気にして落ち込むなんて、余計な時間も減ります。
ぜひこの記事を、TOEIC試験の対策に役立ててください。
Contents
TOEICの点数が相対評価である証拠。

TOEICの試験を受けた方のつぶやきを見てみましょう。
全然ダメだと思っていたTOEICが、目標の730を達成していた。嬉しい。採点方法がわからんwww pic.twitter.com/kFiP8a3Ghq
— この先、みてぃなりです (@tomonarimitiyam) January 4, 2018
この方は高得点を取られているけれども、採点方法を知らないようです。
TOEICの採点方法を理解してないんだけど、日本がアジアで一番平均点低いし、他の国で受けると当然平均も上がって高得点も取りにくいものなの?
— 人生の休止中、 (@news_japan_) January 23, 2017
この方も、採点方法はわからないようです。
TOECの採点方法は相対評価である?
なぜ採点方法がわからないのでしょうか?
それは、TOEICの試験結果を見てもらえれば分かります。

このように正解数では表示されていないからなんです。
テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。
TOEICの採点方法は素点ではありません。
素点とは:試験や測定の結果で出た点数に、数値変換や操作を加えない、そのままの点数や数値。
TOEICの採点方法は正解数ではなく、統計処理によって算出された換算点です。
換算とは=ある数量を他の単位に換えて計算しなおすことをいう。
つまり何かしらの処理をして、点数を算出しているわけです。
TOEIC試験後何が行われているか?
TOEICの試験後は、受験者のテストの回答の状況から、
- どの問題が難したかったか?
- どの問題が簡単だったか?
を解析して、その問題の難易度を判定しています。
そしてその難易度に合わせて、点数を決めています。
つまり、回答数が同じだったとしても受けたテストによって、点数が変わってくるという事です。
なぜこんな点数の付け方をするのでしょうか?
TOEICの点数の同一化、常に同じ評価の基準を保つのが目的
TOEICはnorm-referenced testの一種だといわれています。
norm-referenced testとは「集団規準準拠テスト」と訳されます。
集団基準準拠テストとは、受験生全体の中で、あなたが今どのくらいの位置にいるか?
を割り出すテストであるという事です。
つまり、「相対評価という事」ですね。

相対評価とは、個人の能力が、その個人が属している会社などの組織において、どのくらいの位置にいるのかを、全体での相対的な位置を手掛かりとして、個人を評価する方法。
つまり、多少の誤差が含まれやすい採点方法であるという事です。
だから、多少の点数の上下で一喜一憂する意味がないという事ですね。
TOEICの点数が1000点ではないのも相対評価のせい?
TOEICは全200問でリスニングとリーディングで495点ずつ、合計で990点です。
そして最低点がそれぞれ5点ずつ、つまり10点が最低点です。
なぜ200問で990点なのか?

単純に一問五点で計算されていなくて、相対評価を採用されているからです。
TOEICの点数が相対評価である利点

なぜそもそも相対評価を採用しているのか?
単純に考えれば、一問五点にしたほうが、採点する方も簡単だし、受験生もわかりやすいですよね。
では次の場合、あなたはどう感じますか?
AさんとBさんは会社の同僚です。
AさんもBさんも会社での昇進の為のスキルアップをするためにTOEICに挑戦しました。
前回の成績は、AさんとBさんはほぼ同じ点数でした。
しかし、次の試験がある一月は、たまたまBさんは都合が悪く、同じテストを受けれらませんでした。
なのでBさんは次の三月の試験をうけました。
Aさんは一月。Bさんは三月のテストを受けたことになります。
ここでもし、一月のテストより三月のテストの方が難しかったらどうでしょう。

単純に素点で成績をつけられたら、不公平が生まれませんか?
それに、毎回テストの難易度で成績が変わっていたら、正しい評価とは言えないのではないでしょうか?
その為に、TOEICの点数は相対評価を採用しているのです。
つまりこれが「スコアの同一化」という事です。
TOEICの採点方式はやその仕組には、実は詳細には公表されていません

TOEICのHPをみると
「スケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換します。」
と書かれています。
つまりはっきりした細かい部分の採点方法は、わからないという事です。
TOEICの採点方法の目的は、”受けた人の実力が変わらなければ、毎回成績は変わらないようにする”ことのようです。
という事は毎回テストの度に極端に難易度が変わってしまってはいけないという事。
しかし実際の試験結果の蓋を開けてみたら、難易度に差が出てしまうモノです。
その為に、”この問”が”試験の問題”として相応しいか判断されています。
結果、難しすぎる問題や、易しすぎる問題は採点から除外されるているようです。
つまり、実際には点数がつけられていない問題があるという事です。
なぜわざわざこんな手のかかることをしているのでしょうか?
それはTOEICというテストに正当性を与える為です。
この採点方法であれば、いつなんどき、どのタイミングであなたが試験を受けたとしても、問題の難易度に左右されない英語力が測れるという事です。

この特性が、企業の採用の目安として、評価の基準としてTOEICが重宝されている理由です。
まとめ

とはいっても、やはり、細かい部分での採点方法が公表されているわけではありません。
なので、はっきりわからないことを考えても時間の無駄です。
ですが、あなたの英語力を上げることが、点数を上げる近道でゆういつの方法だという事はわかっていただけたと思います。
一分一秒も無駄にせず、勉強してあなたの英語力につなげましょう。
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