僕について:TOEIC990点(満点)の現役TOEICコーチ。元大手塾講師。早稲田大学OB。対人恐怖症。会社になじめず20代で2度転職。妻は台湾人で日常生活は中国語です。僕の詳細はプロフィールより。
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「あれ?前回より手応えあったのに点数が下がってる…」
こんな経験ありませんか。
実はTOEICの採点方法は「相対評価」によるものです。
この記事では、気になる「TOEICの採点方法」について、徹底的に解説していきます。
TOEICの採点方法は「相対評価」
TOEICの試験の点数は「相対評価」によって決まります。
TOEICの公式文書にも以下の記載があります。
TOEICテストは、職場における英語習熟度の測定を目的とする集団基準準拠テストとして、Educational Testing Service(ETS)によって開発された。
TOEICの採点は「相対評価」であるため、試験の難易度には左右されず、かなり正確に英語力を測定することができます。
例えば、試験の感触が良くなかったとしても、試験の問題が難しくて他の受験者も出来が悪い場合、感触以上に良い点数になります。
また、採点が「相対評価」であるがために、TOEICでは少し不思議な事象も発生します。
- 数問不正解でも満点が取れる
- 全問不正解でも10点になる
▼実際のアビメです。
赤丸箇所が100でないことから、数問不正解があるとわかります。
TOEICの具体的な採点方法(システム)は?
ここからは、TOEICの具体的な採点方法について解説していきます。
まずTOEICの点数は、素点(正解数など)をもとに、さまざまな統計処理がなされて、算出されます。
このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。
実はこの統計処理の方法については、細部までは公開されていません。
ただし、一部公開されている情報もあるので、それらを紹介していきます。
過去問の一部を混ぜてスコア調整
実はTOEICの試験で新しい試験を作成する際には、一部過去に出題された問題を織り込んでいます。
新しいテストを作成する際に、以前に実施した問題のごく一部を必ず新しい問題の中に織り込み、スコア算出時に新旧テストを比較し、難易度によってスコアにブレが生じないように調整。スコア基準の不変性を確保しています。したがって受験者は、実力が変わらなければスコアも一定となり、また時系列的に学習到達度を確認することもできます。
不適切な問題(悪問)は採点対象から除外
試験直後に無作為抽出された解答サンプルの正答率を算出し、各問題の難易度を分析することで、採点の信頼性を確認します。万が一不適切と判断される問題があった場合には、採点の対象から除外します。
TOEICを採点する際には、ランダムに抽出した受験者の解答をもとに、問題ごとの難易度が分析されます。
その際に、「悪問」などと判断された問題は採点の対象外になります。
これにより、点数の信頼性を担保しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
TOEICの採点は「相対評価」であり、統計処理をして点数が算出されていることが分かったと思います。
このことからTOEIC点数の信頼性が高いことがわかると思います。
また僕たちが得られる教訓は「たとえ試験が難しくても、相対評価(統計処理)でスコア調整されるため、最後まであきらめないこと」だと思います。
では、最後までご覧いただきありがとうございました。