僕について:TOEIC990点(満点)の現役TOEICコーチ。元大手塾講師。早稲田大学OB。対人恐怖症。会社になじめず20代で2度転職。妻は台湾人で日常生活は中国語です。僕の詳細はプロフィールより。
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どうも、こんちゃん(@konchan990)です!
『リスニングが苦手・・・』
『リスニングがなかなか上達しない…』
『そもそもリスニングの勉強法がわからない・・・』
こんな悩みはありませんか?
今回は英語のリスニング力を上達するための正しい勉強法についてお話をしていきたいと思います。
Contents
そもそもリスニングが難しい理由
そもそも、なぜ多くの人がリスニングを難しいと感じるのか整理しておきます。
多くの人がリスニングが難しいと感じる理由は、大きく分けると以下の2つです。
リスニングの勉強法を誰も教えてくれない
僕はこれまで学校でリスニングの勉強法について教わったことがありませんでした。
高校生の時のリスニングの授業は、『先生が流したリスニングの音声を聞いて、問題を解いて答え合わせして終わり』というものでした。
今振り返ればこれは「勉強(訓練)」ではなくて、単なる「実力測定」にすぎません。
だから当然、学校の授業を受けてもリスニング力は上達しませんでした。
肝心のリスニング力をUPさせる訓練法は学校では教えてくれませんでした。
更には、当時はネットで調べても、今みたいに勉強法を知るすべがありませんでした。
音声変化がある
もう一つ英語には厄介なことがあります。
それは「音声変化」です。
音声変化には「連結」「脱落」「同化」「短縮」「弱形」「変形」の6つの種類があります。
- ①連結(リエゾン・リンキング)
2つの単語があるときに、単語の最後の子音と単語の最初の母音が繫がって発音されること。
例)join us
(ジョイン アスではなく、ジョイナス) - ②脱落(リダクション)
同じ音の子音が重なる場合、前の子音の音が脱落されること。
例)hot dog
(ホットドッグではなく、ホッドッグ) - ③同化
2つの単語がくっつくことによって別の発音に変化すること。
例)glad you
(グラッドユーではなく、グラヂュ) - ④短縮
「I am → I’m」「You are → You’re」のような短縮形。
例)I am → I’m
(アイアム→アイム) - ⑤弱形
重要でない単語は”軽く曖昧に”発音されること。
例)前置詞(onやin)、冠詞(aやthe)、接続詞(butやand)、代名詞等は弱く読まれる - ⑥変形
”t”の前後に母音があるときや、直後に”l”がくると、”t”がダ行orラ行に似た音になります。
例)water
(ウォーターではなく、ウォーラー)
リスニング上達のためには、これら音声変化にも慣れていく必要があります。
逆に言えば、いくら難しい単語を知っていても、どれだけ単語をマスターしていても、この音声変化に慣れていないと、リスニングは思うように上達しないので注意が必要です。
リスニングの2つのプロセス
さて、ここからが本題です。
具体的なリスニングの勉強法をお話しする前に、まずは『リスニングの2つのプロセス』を理解しておく必要があります。
リスニングの2つのプロセスは、
- 音声知覚
- 意味理解
です。
❶音声知覚
→聞こえた音を単語に変換する
❷意味理解
→単語に変換された文章の意味を理解する
それではこの「❶音声知覚」「❷意味理解」を踏まえて、リスニングの正しい勉強方法について解説していきます。
リスニングの正しい勉強法
結論から書きます。
以下のステップがリスニングの正しい勉強方法です。
Step1.原稿を見ずに音声を聞く
まず、原稿を見る前に音声を繰り返し聞きます(3~5回位)。
ここで、3~5回繰り返し聞いてもうまく聞き取れなかった箇所は原稿にチェック(下線等)をつけることをお勧めします。
チェックがついた箇所は自分の「弱点」であり「伸びしろ」です。
Step2以降で、このチェック部分をより優先的に練習することで、効率的にリスニングの練習ができます。
Step2.原稿を見て構造を確認する
Step1が終わったら、今度は原稿を見て英文の構造をしっかり確認していきます。
構造を確認すること(構造分析)は英文の意味を理解する上で必要に重要なトレーニングです。
Step3.音読する
英文の構造を理解したら、次に音読を反復していきます。
既に述べた通り、音読を反復することで、
- 英文の構造を瞬時に取る力(英文の意味を理解する力)がつく
- 語彙表現を定着させることができる
といった効果があります。
Step4.原稿を見て音声を聞く
Step4以降は「❶音声知覚」の訓練です。つまり、音をしっかり聞き取るための訓練です。
「知ってる単語なのに、簡単な文章なのに、聞き取れない。。。」
といった悩みはStep4 以降の訓練をすることで、徐々に解消していきます。
上記の通り、「音の認識が正しくない」場合、知っている表現でも聞き取ることはできません(「音声知覚」ができない状態)。
これを解消するためには「音の認識を正す」必要があります。
その手段がStep4~6になります。
Step4の「原稿を見ながら音声を聞く」では、原稿を見ながら音声を繰り返し聞くことで、音と単語(原稿)をリンクさせていきます。
Step5.オーバーラッピング
続いてオーバーラッピングです。
オーバーラッピングとは、「原稿を見ながら音声と同時に音読する」というものです。基本的な流れはStep4と同じですが、Step4を自分でも「声を出しながら」行います。
Step6.シャドーイング
最後にシャドーイングです。
シャドーイングとは、Step5のオーバーラッピングを原稿を見ずに行うイメージです。
聞こえてきた音をそのままマネして、音声からほんの少し遅れて発声していきます。
Step4,5と比較すると難しいですが、原稿は見ずに耳だけを頼りに行うので、音声知覚の力をより効率的に鍛えることができます。
また、原稿を見ずに行えるので、場所を問わずに行えます(移動中などでも)。
よって、上級者はぜひ挑戦してほしいトレーニングになります。
まとめ
最後に改めて、リスニングの正しい勉強法の流れを整理したいと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した勉強法を実践すれば確実にリスニング能力は上達します。
ただ”目的なくリスニング勉強しているだけ”の人とは圧倒的な差を付けることができます。
ぜひ今日から実践してみてください。