僕について:TOEIC990点(満点)の現役TOEICコーチ。元大手塾講師。早稲田大学OB。対人恐怖症。会社になじめず20代で2度転職。妻は台湾人で日常生活は中国語です。僕の詳細はプロフィールより。
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どうも、TOEIC満点コーチのこんちゃんです!
『TOEICのPart5が苦手…』
『Part5対策の勉強法がわからない…』
このような人は多いのではないでしょうか。
ということで今回は、TOEIC Part5を攻略するコツや勉強法を解説します。
TOEIC Part5の概要と特徴
初めに、TOEICPart5の概要と特徴を紹介します。
Part5問題形式
TOEICのPart5の問題は短文の穴埋め問題です。
※こんちゃんオリジナルTOEIC® L&R TEST対策模試より
Part5問題数
TOEIC Part5の問題数は30問で試験全体の15%を占めます。
また、Part5の問題は、語彙力が問われる「語彙問題」と文法知識が問われる「文法問題」に分類できます。
各タイプの出題数は以下の通りです。
各種タイプごとの詳しい解き方は後程解説します。
Part5時間配分
TOEIC Part5を解く際のおすすめの時間配分は『10-15分』が目安になります。
一般的にTOEIC界隈では「Part5の時間配分は10分!」と語られることが多いです。
参考までに、Part5の30問を10分の時間配分で解くとなると、1問あたり20秒が目安になります。
TOEIC Part5の解き方・コツ
ここからは、TOEICPart5の解き方やコツを解説していきます。
大前提として、Part5の問題は以下の流れで解いていきます。
- 選択肢を見て問題の種類を判別
↓ - 問題の種類ごとの解き方で解く
※以降で解説
ではここからは、問題の種類ごとの解き方を解説していきます。
問題の種類ごとの解き方
語彙問題
まずは語彙問題です。
語彙問題は以下のような問題です。
※こんちゃんオリジナルTOEIC® L&R TEST対策模試より
語彙問題は、語彙力を問う問題です。
また選択肢には「異なる意味の単語(全て同じ品詞)」が並んでいます。
この語彙問題は、「英文を全部読んで意味で判断する」のが基本です。
読解力と語彙力が問われ、比較的難しい問題が多めなのが特徴です。
品詞問題
ここからは文法問題の「品詞問題」です。
品詞問題は以下のような問題です。
※こんちゃんオリジナルTOEIC® L&R TEST対策模試より
品詞問題は、品詞の知識・使い方を問う問題です。
選択肢には「元は同じ単語で、品詞の異なる単語」が並んでいます。
(A) renovated
(B) renovative
(C) renovate
(D) renovation
この品詞問題は、「空所の前後だけを見て判断する」のが基本です(問題によっては例外もあります)。
また、品詞問題を解くには、以下3つの力が必要になります。
- 品詞の役割の知識
- 品詞を見分ける力
- 五文型の知識
「1. 品詞の役割」については、以下の図で整理しました。
「2. 品詞を見分ける力」については、接尾辞の知識があるとかなりラクになります。
また、「3.五文型の知識」について以下の動画で詳しく解説しています。
では最後に1つ問題を出します。皆さんも答えを考えてみてください。
Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
※IIBCサイトのサンプル問題より引用
ということで答えは(D)complicatedになります。
動詞問題
ここからは文法問題の「動詞問題」です。
動詞問題は以下のような問題です。
動詞問題は、動詞の使い方(時制、態、主述の一致)を問う問題です。
選択肢には「同じ動詞が形をかえたもの」が並んでいます。
この手の問題は、基本的には冒頭から全部読んで解きます。
接続詞・前置詞問題
ここからは文法問題の「接続詞・前置詞問題」です。
接続詞・前置詞問題は以下のような問題です。
接続詞・前置詞問題は、「接続詞」「前置詞」の使い方を問う問題です。(選択肢に「副詞」があることもあります)
この種類の問題は、基本的には冒頭から全部読んで解きます。
問題を回答する際には、2つの観点で判断します。
- 空所前後の意味のつながり
- 文法的にOKか(空所後の形に注目)
Barring Engines will take on hundreds of new oerators ____ production can continue during weekends.
意味:Barring Enginesは、引き受ける(雇う)だろう、何百もの新しいオペラーターを、____ 、 生産が、続く、週末の間。
(A)despite「~にもかかわらず」
(B)so that 「~できるように(目的)」
(C)following 「~の後で」
(D)after all「結局」
Barring Engines will take on hundreds of new oerators ____ production can continue during weekends.
意味:Barring Enginesは、引き受ける(雇う)だろう、何百もの新しいオペラーターを、____ 、 生産が、続く、週末の間。
(A)despite「~にもかかわらず」
(B)so that 「~できるように(目的)」※接続詞
(C)following 「~の後で」
(D)after all「結局」※副詞
改めて本文を見てみると、「SV~ 空所 SV~」の形になっています。
文章(SV~)を接続できるのは「接続詞」のみです。((D)の副詞は文章を2つ接続できない)
よって答えは(B)so that となります。
最後に、接続詞、前置詞、副詞の役割をまとめておきます。
≪接続詞≫
後ろに文章(「SV~」を含む形)が続く
例)I studied English when I was a child.
≪前置詞≫
後ろの名詞(の塊)が続く
例)I live in Osaka.
≪副詞≫
接続機能が無い(副詞はお飾り。空所に単語を入れても入れなくても文章が成立する場合は、副詞が正解)
例)Actually, I like natto.
代名詞問題
ここからは文法問題の「代名詞問題」です。
代名詞問題は以下のような問題です。
Over the decades, our branch has had numerous dealings with ____.
(A)they
(B)their
(C)them
(D)themselves※こんちゃんが独自に制作した問題です
代名詞問題は、代名詞の使い方を問う問題です。
選択肢には、同じ代名詞の異なる格のものが並んでいます。
代名詞問題は、基本的には空所前後だけを見て解けるケースが多いです。(少なくとも文章の「意味」は取らなくてもOK)
ではもう一度先ほどの例題を見ていきます。
Over the decades, our branch has had numerous dealings with ____.
(A)they(主格)
(B)their(所有格)
(C)them(目的格)
(D)themselves(再帰代名詞)※こんちゃんが独自に制作した問題です
この問題では、空所の直前に前置詞(with)があります。
前置詞の後に「主格(=主語として使う)」「所有格(=名詞の前につける)」は置けないので、(A)(B)は不正解と判断できます。
奈菜ちゃんが言ったように、通常は目的語の後は代名詞「目的格」が来ます。
ただし、代名詞(今回はthem)が示す内容が主語と同じ場合には、再帰代名詞(themselves)を使う必要があります。
例)Guputa sent Nancy a photograph of himself. (GuputaはNancyに自分の写真を送った)
Guputa=himselfです。ここで、himself の代わりにhimを使うと、「Guputaはhim(彼=Guputaさん以外)の写真を送った」という意味になります。
Over the decades, our branch has had numerous dealings with ____.
(A)they(主格)
(B)their(所有格)
(C)them(目的格)
(D)themselves(再帰代名詞)※こんちゃんが独自に制作した問題です
今回は「目的格 or 再帰代名詞」の確認のために、空所前後以外も見ましたが、空所前後だけで回答できる問題も少なくありません。
前置詞問題
ここからは文法問題の「前置詞問題」です。
前置詞問題は以下のような問題です。
前置詞問題は、「前置詞」の使い方を問う問題です。
前置詞問題も冒頭から全部読んで解くのが基本です。
前置詞問題を解くためには、前置詞が持つ意味合い・イメージをしっかり理解している必要あがあります。
その他文法問題(関係詞、比較など)
最後はその他文法問題です。
関係詞、比較、仮定法などの知識を問う問題が出てきます。
問題数は多くない&難しめの問題が多いので、初級者はフォーカスして対策はしなくて大丈夫です。
また、問題によっては、空所前後だけを見て解答できるものもありますが、まずは全文読むつもりで取り組むとよいでしょう。
Part5点数を最大化するペース配分
ここまで、Part5の問題の種類ごとの解き方やコツを紹介してきましたが、Part5対策する上では「ペース配分」も非常に重要です。
Part5全体にかける時間は記事の前半で紹介した通りです(改めて図表を掲載します)。
また、上記の時間を目指す上で、問題ごとの時間配分も必要になります。
特に、空所前後を読んで(全文読まない)問題を解けることが多い「品詞問題」や「代名詞問題」は10秒以内で解くのが目標です。
また、Part5は№101-130の30問ありますが、序盤は易しい問題が多く、逆に終盤は難しい問題が多くなります。
初心者・中級者の人は、難しい問題(№121以降が目安)は悩みすぎず、時に潔くあきらめることも大事になります。
TOEICPart5の勉強法
ここからはTOEIC Part5の効果的な勉強法について解説します。
文法の基礎を固める
まず初めに文法の基礎を固める必要があります。
まずは中学レベルの英文法は必ずインプットしておきましょう。
オススメの問題集はこちの「大岩のいちばんはじめの英文法」です。
また、TOEICで700、800点以上を狙う中級者以上の人は、「Evergreen」という問題集もおすすめです。
先述の「大岩のいちばんはじめの英文法」だとTOEICで必要な分布知識が完全には網羅されていません。
「Evergreen」をしっかりインプットしてから、Part5の問題集を解くと、問題集の理解度・吸収率も格段とUPします。
Evergreenをすべて網羅すればその時点で相当な英語力がついているはずです。
良質な問題集を解く(注意点あり)
文法の基礎が固まったら、いよいよPart5の問題集を解いていきます。
まずはPart5対策問題集を、どのように進めていくかお話しします。
回答根拠を理解
当たり前ですが、問題集に取り組む上で大事なことは、「回答が何かを知るか」ではなく「回答の根拠を理解すること」です。
問題を解き終わったら、必ず解説を確認して回答の根拠を理解していきましょう。
問題集を何周もやるとどうしても答えを覚えてしまうものです。
答えを覚えてしまって非効率な学習をしないためには、
- 少し間隔をあけて反復する
- 2周目以降は回答根拠を言語化してみる
のもおすすめです。
解答プロセスを磨く
これは中級・上級者向けのアドバイスになりますが、「解答のプロセスを磨く」ことも重要です。
解答のプロセスを磨くことで、時短につながります。
TOEIC Part5対策にオススメの問題集・参考書
最後に、TOEIC Part5対策でオススメの問題集を紹介します。
※難易度が易しいものから紹介していきます。
まずは「世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6)」です。
タイトルの通り、初心者でもわかりやすいように丁寧に解説されています。
初心者~中級者の人にオススメです。
次に紹介するのは「文法特急」です。
これはPart5の対策本としては王道中の王道です。
1問1問非常に丁寧な解説付きなので、中級者~上級者にオススメです。
次に紹介するのは「でる1000問」です。
これも文法特急と同じくPart5王道の対策本です。
1,000問以上の問題が収録されていて、数をこなしたい人には打ってつけの問題集です。
レベルは中級者~上級者にオススメです。
また、最後に「こんちゃんオリジナルTOEIC® L&R TEST対策模試(無料)」でもPart5対策ができます。
*L&R means LISTENING AND READING
こちら、市販のTOEIC問題集を制作している会社と共同作成したものです。
▼解説(全124ページ)
▼解説サンプル
▼無料で受けることができます。
問題集(PDF)、解説、音声はこちらより無料でお受け取りいただけます(予告なく無料配布を終了する可能性がございます)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TOEIC Part5はコツを掴んで正しい勉強法で勉強すれば誰でも高得点が取れます。
またスコアアップの即効性もあるのでまずはPart5からスコアアップを狙っていきましょう。